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【草加市お勧めの散歩コース】草加松原の松並木で「おくのほそ道」に思いを馳せよう!

9月 14, 2020

こんにちは! 爽香(ソウカ)(@souka141064)です。

皆さん、松尾芭蕉が書いた「おくのほそ道」をご存知ですか?草加市は日光街道・奥州街道の宿場町「草加宿」があったことでも有名な場所です。そして松尾芭蕉もこの地を訪れ、草加(早加)の名前を記しています。

この記事では、国指定名勝にも選ばれた「草加松原」の松並木を堪能しながらも、松尾芭蕉を始めとする、江戸時代にこの地を行き交いた人たちの想いを堪能できる、お勧めの散歩コースをご紹介しますね。

散歩コース概要

お勧めは、百代橋から松岡芭蕉翁像までを歩くコース

筆者お勧めの散歩コースは、百代橋からスタートし、松尾芭蕉翁像まで約1kmのコースです。

Googleマップ上では、徒歩での所要時間12分(片道)とありますが、松並木や石碑、綾瀬川を眺めながらのんびり歩き、また、松尾芭蕉像付近にある「芭蕉庵」や「望楼」での休憩を含めると、あっという間に1時間近く経ってしまいます。

もし時間がない場合は、途中のハープ橋まででも松並木を十分堪能することができますよ。

スタート地点、百代橋までの行き方

百代橋までの行き方ですが、まず東武伊勢崎線(東京スカイツリーライン)の獨協大学前(草加松原)駅で下車、東口に出ます。東口を背に正面の道を真っ直ぐ進むと見える大きなアーチ状の橋が、百代橋です。駅から橋までは、歩いて5分程度です。

 

いざ、草加松原「おくのほそ道」へ!

百代橋〜ハープ橋

百代橋の側には「松尾芭蕉文学碑」があります。石碑を背に、右を向くと百代橋の入り口、ここが散歩道のスタート地点です。

 

百代橋は急がずに渡りましょう。足元には松ぼっくりのレリーフ。そして橋の一番高い場所から来た道を振り返ると、綺麗な松並木を眺められます。右側に流れるのは綾瀬川です。

 

橋を渡ると道の両側に松並木が続きます。筆者が散歩した時期は、あちこちに本物の松ぼっくりが転がっていました。

しばらく行くと、「草加松原」が国指定名勝となった際に建てられた記念碑があります。石碑の文字はなんと、日本文学研究者の、ドナルド・キーン氏の書。この松並木と奥の細道の雰囲気に合った、柔らかく温かみのある筆跡が特徴です。

 

そしていよいよ、中間地点のハープ橋。何故草加にハープ?とお思いになりますよね。
実は昔、草加市に上野学園短期大学ハープ専科があった縁から、1989年から毎年「国際ハープフェスティバル」開催されているんです。そして平成5年に、草加市は「市民が気軽に音楽を楽しめる街」とするため、「音楽都市宣言」をします。

このハープ橋はその「音楽都市」と「ハープフェスティバル開催地」のシンボルとして、平成7年に建設されました。

ハープ橋〜矢立橋

ハープ橋を越え再び松の並木道を行くとその後、矢立橋に到着します。

 

矢立橋も急いで渡らず、足元を見てください。江戸時代当時、参勤交代や旅をする人々の往来を描いたレリーフを見つけることができます。また、百代橋とは違った眺めを、橋の上から楽しむことができます。

松尾芭蕉翁像に着いたら、芭蕉庵・望楼で休憩を

矢立橋を越えて3分ほどで、松尾芭蕉翁像に到着です。

松尾芭蕉翁像

松尾芭蕉翁像

芭蕉像は横を向いているので、正面だけでなく横から見るのもお忘れなく。翁の表情が楽しめますよ。
像の近くには高浜虚子の句牌があり、「巡礼や草加あたりを帰る雁」と記されています。

測量家で有名な伊能忠敬や、画家の渡辺崋山も宿泊したとして有名な「草加宿」。改めてその存在感の大きさを実感できる場所です。

 

そして松尾芭蕉像のすぐ裏手には、望楼(ぼうろう)が建っています。

草加宿望楼

草加宿望楼

望楼とは櫓(やぐら)を指し、町の中の安全を見守るための建物です。実際、天明4年、明治3年にこの地では大火事が発生しています。

この望楼は中に入ることができ(無料・土足厳禁)、展望室から下を眺めることができます。

 

また、望楼の前には芭蕉庵があり、ここでひと息休憩することができます。
当時ここを行き交った人々と心を同じくして、川の流れと松の木を眺めながら旅の疲れを癒しましょう。

旅(散歩)の終わりに

いかがでしたか?

実際歩いてみると驚かれると思いますが、この並木道の横はずっと道路(足立越谷線)が沿っているんですね。交通量もそれなりにあり、道路沿いにはマンションや店舗が建っています。でも松の木が見事に車道の風景と音を遮り、ただ川沿いの静かな散歩道を歩いているような気持ちになります。

桜並木や銀杏並木は有名ですが、松の並木道を歩く機会は意外と少ないのでは?
是非、草加松原を訪れ、昔の旅人に思いを馳せながら、あなたなりの「おくのほそ道」を楽しんでくださいね。

*このページを作成するにあたり、以下のサイトを参考にさせていただきました。
草加市役所ホームページ
Wikipedia

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